大町カザマスキー再生プロジェクト

2018年の夏頃、知人を介して西部地区の不動産売却の相談がありました。

一度現地でオーナーとお会いすることになりお話を伺うと、以前はお父様がスキー用品や登山用品を主に扱うスポーツ用品店をここで営んでおり、ここを相続したオーナーも函館には住んでいないので売却することを決めたとのことでした。

現地で待ち合わせし中を見せてもらうと、売り場だった土間スペースはまだ残っており、奥には事務スペース、ダイニングキッチン、二階にはそのほかの居住スペースが綺麗な状態で残っていて、大切に手入れをされてきたようでした。

この建物の隣と裏は現在は更地だけど昔は長屋だったようで、ぱっと見の勘では築80年くらいといった感じです(市役所で調べたところ新築は明治40年とのこと)。

オーナーは、更地にして売却するしか選択肢はないと思っていたようだけど、

・路面電車通りに面している
・街並みに馴染んでいる
・店舗部分がガラス張りで中が見える

という条件から、どうやって建物を活かすかということを考えました。

後日、査定資料と一緒に自分だったらどんな風に建物を活かすかを考えて、オーナーに相談し、僕自身(箱バル 蒲生)がこの不動産を引き継ぐことになりました。

まずは1階と2階の玄関を分けることで、1階を店舗、2階を宿泊用のゲストルームとして運営することにしました。

箱バル不動産が運営するSMALL TOWN HOSTEL Hakodate はまち全体を宿泊施設と見立てることで、まちなかの飲食店や小売店、銭湯、公園など、函館西部地区の暮らしの楽しさを体験してもらうことを目的に2017年12月に営業を開始したのですが、いずれはまちなかにもゲストルームを点在させて、イタリアのアルベルゴ・ディフーゾのようにしていきたいと考えていました。

こういった取り組みについては今、日本全国で同時多発的に起きていますが、これは日本まちやど協会のホームページをみていただくとより詳しくわかりやすく説明されています。

また、2015年から2017年まで1年に一回開催していた函館移住計画に変わって、SMALL TOWN HOSTELは移住予備軍の入り口としての宿とも位置付けていましたが、今回のゲストルームではマンスリー契約もできるように計画しており、1ヶ月以上の暮らし体験もしやくすくなります。

1階部分のお店が決まるまでの間はポップアップショップやイベントの企画も考えていたり(2019年4月のゴールデンウィークは期間限定のクラフトビールのタップルームとして使用していただきました。)、2階の内装工事は再びDIYサポーターを募集する予定ですので、是非SNSやホームページをチェックしてみてください。

この「大町カザマスキー」、観光スポットである旧函館区公会堂を通り過ぎてから、ポツンとある感じが好きなんですよね~

1階部分のテナント募集も既に始まっていますので、詳細確認、内覧希望などはお気軽にご連絡ください!