『みせさき本屋』スタート!

「本屋をやりたい」
「本を売りたい」
という声が意外と多かった。
私としても本屋がもっとあればいいな、と常々思っていた。

函館山の裾野に広がる『西部地区』にも本屋はかなり少ない。
ただ、本屋を急に経営する、となっても紙離れが騒がれて久しい昨今では
かなり厳しいのも事実。ましてや古本屋もそこそこ点在している。

なかなか妄想も進展しないなと思っていたが、
末広町にある本屋『栄文堂』の佐藤さんと話す機会があり、
自分の妄想の相談すると、進展することに!
自分たちがやりたいことであり、地域の本屋である栄文堂さんにも
わずかだが、メリットを享受できる。
やはり、地方を豊かにするには地域内循環が必須。
これを広げることができれば、と、少し光が見えた。

本屋をやりたい、本を売りたいと言っていた店に声がけをし、
店の一角で、その店の『店主の選書』コーナーを作ろうということでスタート。

初めは『マチナカ本』と仮称を付けていたが、
店の一角に置くのだから、『みせさき本屋』がいいのでは?と、
協議の結果タイトルが決定!

コロナの影響もあって、なかなか全ての本が出揃ってはないが、
そこそこ集まってきており、それぞれの店に陳列が出来始めた。
統一看板もそれぞれに配って、いよいよ本格始動。

この本屋の意味合いとしては、『本を売りたい』から始まったことだが、
「その店の店主はどういう本がオススメなのか」
見る側としては、そこが醍醐味。
「やっぱりこういう本か!イメージ通り!」
「へー、意外だな!」
など、楽しみは色々。
また、本をきっかけに初めて入る店があり、本をきっかけに店主に話しかける、
なんていう素敵な始まりがあってもいいのではないか。
ふと入った店で、ここもあの『みせさき本屋』をやっているんだな、
と気づくこともあるだろう。
日常にニヤリとする瞬間が散りばめられたら、これほど楽しいことはない。
お店同士もなかなか接点を持てなくても、この選書のおかげで、
どういった人なのか理解ができるかもしれない。

とにかく、直接的ではないにせよ、それぞれが繋がっている。
こんな仕掛けが出来たなら嬉しい。

皆さんも『みせさき本屋』の看板を見つけたら、ニヤリとしてください。
そして、あちこちの店の片隅にこれからも増えていくかもしれません。

参加店
 classic hakodate
 晴耕雨読
 いどはどドーナツ
 tombolo
 蒲生商事