「地域をつなぐ小商いmeeting in 函館西部地区vol.3」が6月1日(金)に開催されました。
今回のゲストは広島県尾道市より、NPO法人尾道空き家再生プロジェクト(以下、「空P」)代表の豊田雅子さん。
当日、お昼頃空港に豊田さんを迎えに行き、お昼ご飯を食べて、そのまま西部地区ドライブに向かったのですが、車窓からまち並みを眺める豊田さんからは「カワイイ~!!」という感想が絶えません笑
特に住吉町や入舟町の漁港近くのトタンがお気に入りのようでした。
まち案内を終えて、SMALL TOWN HOSTELへ。
箱バル3人との事前打ち合わせを終えると、出発まで30分くらいしかないにもかかわらず、「ちょっとでかけてきま~す」と、食い気味で函館を楽しむ気まんまんのようで、こちらも嬉しくなります。
お天気にも恵まれ、開場の30分以上前からお客さんが集まりはじめます。
夕暮れ近くの18時半、ミーティングスタート。
空P、箱バルそれぞれの活動開始のきっかけから、1年目、2年目~と時系列で交互に事例紹介などしながら進んでいきます。
2007年に活動を開始し、これまでに100軒以上の空き家を再生してきた空P。とにかく再生しまくっている!そんな事例紹介に圧倒されます。
豊田さん達が本当にすごいのは、大きな資本力であっという間に再開発が進んでいくようなやり方とは全く異なり、一つ一つ人の手で、できる範囲で再生していっているところ。
「建物を再生する」という明確な目的があったうえで、そこにはちゃんと作り手の顔が見える現場があるという事。
だからこそ、コピー&ペーストでは絶対にできない、「ここにしかない価値」が次々と生まれているんだと思います。
尾道市と連携して空き家バンクも担っている空Pですが、手放しで空き家の活用希望を受け入れるのではなく、必ず現地に来て状況をわかってもらったうえでないと物件情報を閲覧できないような仕組みまでつくっているというのには驚きでした。
長い目で見てまちの価値を守っていく為には、賢いやり方なのでしょう。
函館西部地区にも、まだまだ可能性は残っていると思います。
今回の小商いミーティングを経て、自分たちが何者なのかを改めて考えるきっかけにもなりました。
今回ミーティングを振り返り、現時点での箱バル不動産を会社名になぞって定義づけしてみました。
箱 + バル + 不動産
空き家 + 小商い + まちづくり
建築家 + ブーランジュ + 宅建士
= 空き家を活用し、小商いを育み、暮らしを豊かにする会社
原点を振り返りながら、これまでの事を消化し、無駄な物をそぎ落として少しづつ自分たちの輪郭が見えてきた気がしています。
課題もたくさんありますが、まだまだやりたい事ばかりです。
これからも、暮らしを豊かにするアイデアをこのまちで一緒に共有していけたら嬉しいです。
最後に、ご来場いただいた皆様、会場設営を手伝ってくれた皆様、運営スタッフのみんな、本当にありがとうございました。
小商いミーティングの第4回はまだ未定ですが、これからも箱バル不動産を宜しくお願い致します!
合同会社 箱バル不動産 代表 蒲生寛之