地域を繋ぐ小商いmeeting vol.4 田中元子トークライブ
「一階づくりはまちづくり」を終えて

先日開催された地域を繋ぐ小商いmeeting vol.4 田中元子トークライブ「一階づくりはまちづくり」にご参加いただいたみなさま、改めましてありがとうございました。

今回の企画は、2018年12月に田中元子さんのお話を聞いたのがきっけでした。

トーク内容を詳しくここでは書かないけれど、主に「グランドレベル」と「マイパブリック」のお話しでした。
今回の企画に参加していない方で、内容が気になる方は是非、田中元子さんの「マイパブリックとグランドレベル」を読んでみてください。

グランドレベル(まちを歩いていて目に入る1階部分の景色)が、まちが生きるか死ぬかにすごく重要だってことは、既に海外では当たり前のように認知されていて、たくさんの組織があるということに驚きました。
対して日本、函館はと考えると、グランドレベルを殺さないためのアクションが(他国に比べると)ほとんど起きていないことに相当な遅れを感じてしまいます。。
ただこれは、この先グランドレベルを魅力的にしていこうと住民一人ひとりが行動していけば変わるかもしれません。
自分でできてしまうということ、むしろ民間だからできてしまうことも参加者の皆さんは気づいたと思います。

あと、何回も言うけど、コペンハーゲン市の最新観光戦略「THE END OF TOURISM(観光の終焉)」は最高にイケてると思います!
観光客に名所の確認作業をさせたりはもうそろそろいいんじゃない?ってことです。
そこにある暮らしを大切にすることが、結果的に観光につながると言うことだと思います。
函館は観光地で、西部地区は観光地でありながら暮らしの活力に乏しいエリアなので、実は今回ここが一番みなさんに知ってほしい部分でした。

マイパブリック(私設公共)に関しては、ふるまうことが趣味になってしまった元子さん自身の事例や、同じような趣味を持つ世界の人々の紹介もしていました。
私設のバーや屋台でお酒やコーヒーを無償で振る舞う事で得られた発見や満足感のお話しなど。
マイパブリックの話しでのポイントは「無償でふるまう」という部分ではなく、これはあくまで社会との関わりかたの手段のひとつだということだと個人的には解釈しています。
お店をやっている人たちは特に、日々変化する社会との接点を持つ機会が頻繁にあると思うのですが、だからこそマイパブリックをより効果的に創りだせるのではないかと考えています。
視点を変えるって、ますます重要になってきそうですね。

マイパブリックとグランドレベル、どちらも西部地区での暮らしがますます楽しくなるために役立ちそうなヒントがいっぱいでした。

箱バル不動産が企画しているイベントは「地域をつなぐ小商いmeeting」に限らず、西部地区に暮らす人たちの能動性が高まってほしいという目的を持っています。
ぼくたちがいくら頑張ったって、一生のうちに生み出せる事業や再生できる建物の数なんてそんなに多くないはずです。

自分の責任で「事」を起こす能動性と覚悟を持った住民が増える事によって多様性が生まれるし、その熱が増えれば連鎖も生むと思います。

元子さんもトーク終了後、「10人を熱狂させられる事をつくれるのは民間だし、10人を熱狂させられる事をつくる人が10人いればいいんだよね。」ともおっしゃってました。

トークが終わった後、参加者に感想を聞くと、「自分たちがやってきた事、やろうとした事はやっぱり間違いじゃないんだって思えた」、「自分がやれそうなことがたくさん思い浮かんで頭がいっぱい」など、元子さんのお話しを聞いて、実際に能動性が発露し始めていたと感じました。

実際にどれくらいの能動性がこれからまちで花開くのかが楽しみです。

最後に、今回会場を借りるに当たって相談にのってくれたshe told meのお二人にも本当に感謝しています。
素敵な空間と美味しいお料理をありがとうございます。

地域を繋ぐ小商いmeeting、次回もお楽しみに!

箱バル不動産 代表 蒲生寛之