函館移住計画2015

函館移住計画2日目
不動産内覧と街歩きツアーはtomboloでのランチからスタート。
この日は企画の発案者でもある永井さんも札幌から仲間と一緒に参加してくれた。
日本最古の観覧車がある函館公園、函館山の麓の青柳小学校、赤レンガ倉庫をリノベーションしたボルダリングジムHOMMIE、焼菓子ホタル、ビリヤードの亀田屋、街の案内をしながら、実際に入居者を募集している物件をまわった。

夕方には解散し、その後希望者にはバル街にも参加してもらうように案内した。

tomboloはバル街の出店者だったので苧坂夫妻には申し訳ないけど、僕と富樫さんは永井さん達と一緒に夜の部がスタート。
バル街に参加して、一杯目はトンボロで乾杯させてもらった。

2日空けて5日目。
今日は「港の庵」で地元の人達との交流イベント。
富樫さんが復元したこの建物は会員制で運営されていて、映画の撮影や会員同士で食事を楽しむ場所として使われている。
今回は特別にこのスペースを利用させて頂けることになり、料理は函館移住計画発表当初から積極的に協力してくれていた、フードスタイリストの近藤緑さんにお願いした。
会場の花はボランティアスタッフとしても協力してくれた、加藤公章くんのBOTANで用意してくれた。
また、偶然にも近くに居合わせた照明アーティストの中村 雄大さんが会場の照明を用意してくれるという嬉しいハプニングもあった。
交流イベントには、企画参加者の他に、僕たちの近しい函館出身者、移住者の方々、合計20名程で行われた。
美味しい料理にお酒もすすみ、楽しい情報交換の場となった。
12007190_918419254899439_433316446_n
最終日、それぞれの物件で退去手続きとアンケートを回収した。
この企画の趣旨をみなさんちゃんと理解してくれていて、率直な意見を沢山いただいけた。
その中からいくつか紹介させていただきます。

・学校や病院等の情報をもっと充実させて欲しい。
・不動産内覧ツアーは、個人ではなかなか体験しづらいので良い企画だと思う。同行した専門家の方達の提案がもっと積極的にあればより良くなると思います。
・歴史的な建物が沢山残っているのにアピールが足りなすぎる。市をあげてもっと力を入れるべき。建物だけではなく、タクシーや公共の交通機関もイメージに合ったものにするべきだと思います。
・受け身の遊びであるギャンブルが盛んな函館、子供には早いうちから自分で考えたり、自分で創り出す、表現する面白さを積極的に教えればギャンブルには流れず、結果的に街にもプラスの影響が及ぶのではないでしょうか。
・函館の西部地区の文化維持(和洋折衷・新旧の融合)と 蔦屋書店側の文化向上(若者・ファミリー層への新しいイメージ)がうまく相乗効果が生まれれば良いなと思います。
そして、移住するなら西部地区なのか、新興住宅地域なのかそこらへんにビジネスチャンスがあると思ってます。
・函館全体が、地方都市の割に
うすーく、ひろーく住宅やお店が広がりすぎている印象があります。
せっかく、路面電車があり、バスもJRも揃っているけど、結局は車がないと生活できないほど、商業施設が点在してしまっている。
・空港→温泉→観光地までが、車で15分程度という立地は、
とても恵まれていると思います。
でも年々と寂れていってしまっているのは、とても残念。
理由はなんだろう…と考えています。

企画参加者の方達は移住体験を終えて帰られました。
移住に向けて動き始めている方、函館での起業を視野に準備を進めている方、様々です。

函館移住計画を終えたとき、僕たちはこの企画をやる事が目的ではなかったんだと改めて感じました。
僕たちにとって函館移住計画は、西部地区の建物とそれを活かしてくれる人を結びつける為の手段であって、参加者の方にとっては西部地区での生活を考えるきっかけになって欲しいと思っています。
この企画を終えてから、嬉しいことに西部地区でのお店や住まい探しの相談、大家さんからは建物の利活用の相談を頂く事が増えてきました。
箱バル不動産は活動エリアを函館西部地区に限定している事、“古い”から“新しい”を生み出したいと思っている事、不動産を紹介するだけでなく、求められるならそのデザインや利活用方法にまで首を突っ込んでしまうところなんかが一癖も二癖もあるチームカラーで、そこに価値を感じて声をかけていただいているものと勝手に解釈しています。
そうやってポジティブに街と関わって行きたいと思っています。

改めて、函館移住計画2015に関わってくれたたくさんの方達へ、
本当にありがとうございました。
これからも、宜しくお願いします。

箱バル不動産 蒲生寛之